| 山崎拓: |
福岡の未来像についての3つの目標をもう少し詳しくお話しいただけますか。 |
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麻生渡: |
初めに、「雇用・景気」「新しい生活様式、社会システム」「アジ ア中心の国際的な拠点」と申し上げましたが、まず、1番目の雇用を創り出すのが一番大事です。景気を押し上げるには、所得の高い雇用でないとダメです。所得の高い雇用を創り出すには、やはり儲かるハイテク型のところをどうしてもやらなければいけない。
すでに、福岡ギガビットハイウェーを作って最先端のITインフラを整備しました。
今後は、システムLSIの世界的な設計開発拠点にする構想とか、あるいは福岡のバイオ能力を活かし、世界的な拠点づくりを進めていく。そのようなことを通じて環境分野も含めた“リーディング・インダストリー”をどんどん育てていく、雇用を創り出していく、そういう地域にしたいと考えています。 |
| 山崎拓: |
地方の科学技術創造立国ですね。 |
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麻生渡: |
2番目は高齢化社会になってまして、どうやったらいいかということです。 やっぱり高齢者の皆様に生き甲斐を持って少しでも働いてもらう仕組みが大事です。 たとえば、高齢者を派遣業で雇う高齢者能力開発センターとか、高齢者が集まって取り組む受注産業、また高齢者が高齢者をお世話する社会システムなどによって、 新しいライフスタイルをつくっていく、ということです。それから、3番目のアジアの拠点になっていく。文化的な経済的な、そして人材的な拠点づくりですが、 その場合に国にぜひお願いしたいのは“どうしても飛行場がいる”ということです。 空港のない拠点はありえません。ぜひ世界との競争に負けないような飛行場を作らせていただきたい。 |
| 山崎拓: |
社会資本の整備は時間がかかりますから早め早めにやらないといかんと思います。航空の需要が急速に膨らんでいますからね。福岡空港が容量的に満杯に来ていることはあまり知られてないんですが、いま、離発着間隔は2分以内ですか? |
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麻生渡: |
混雑時には1分50秒位です。 |
| 山崎拓: |
こんなに過密になっていることに、皆さん気がつきませんからね。 |
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麻生渡: |
2月にも福岡で大シンポジウムをやりました。“大交流時代の新福岡空港 を目指して”ということで800人もの参加者がありました。 |
| 山崎拓: |
今が便利すぎますからね。元来、人間は保守的だから移転というとすごく抵抗があると思いますけどね、柔道で鍛えた豪腕でリードして、新空港建設に向けて路線を引いてもらいたいと思います。われわれも協力します。 |
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麻生渡: |
福岡が発展した大きな推進力は便利な飛行場ですよね。便利なゆえに飛行 場が満杯になる。すると、今度は思う時に飛行機の切符が買えない。その結果、 路線が世界的に張れない。だから、むしろ便利な飛行場が満杯になったがゆえに、 今度は不便な地域になってしまうわけです。今までのよさが一気に逆転してしまうというこの怖 さですね。皆様によく知ってもらいたいと思います。 |
| 山崎拓: |
私もときどき上空で着陸を待たされますけど、そろそろ限界だなということを肌身に感じます。それについてお金は大丈夫ですか? |
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麻生渡: |
お金はね、いろいろ工夫すればね。 |
| 山崎拓: |
民間の知恵とか? |
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麻生渡: |
まさに民間の知恵ですね。儲からないところまでみんな民間でしようとすると無理です。 現実をよく見つめた建設方式をとらなければいけない。もちろん民間のお金とか世界 のお金なんかも導入していかないといけないと思います。 |
| 山崎拓: |
いまの飛行場の公有地がありますからね。それもひとつの財源になるかと思 います。PF方式とか上下分離方式で、やる余地があるのではないでしょうか。 |