| 山崎拓: |
アフガニスタンからお戻りになられたばかりということで、現地の現状に照らし合わせ、 もっとも日本に求められるのはどのようなことなのか、日本がやるべきことは何か、 教えていただければと思います。 |
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マダブ・マテマ: |
正直にお話したいと思いますけれども、日本は3つの点でアフガニスタンを支援することができると思います。まず、重点分野において財政的
な支援をしていただくということ、次に日本の優れた、そして真に必要とされる技術をアフガニスタンに移転すること、そして個人的にはこれが一番大事だと思うんですけど、ボランティア・システムを構築することです。この3つをバラバラにやるのではなく、統合した形でやるべきだと思います。現在住宅の再建を始めようとしているところですが、これが非常に難しい問題なんですね。実際には外から来た人ではなく、あくまで住民が中心となって再建するのですから、
その住民の手助けをするという意味での支援なんです。住民と密に接しながら自立を手助けすることが大事で、
ぜひ日本の若い建築家や技術者の方々にやっていただきたい。私どもの経験では、特に女性や若者はコミュニティと協力しながら進めていくという点で非常に優れています。 |
| 山崎拓: |
なるほど、居住環境といえばなおさら女性の役割が重要になりそうですね。 |
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マダブ・マテマ: |
実はハビタットの活動は2つの点で非常に高く評価されているのです。 1つは先ほど申し上げたように、コミュニティと緊密な連携をはかっていくことで、
もう1つは女性と協力して仕事をしてきたことです。居住関係の改善に対する女性の役割はとても重要で、あの悲惨な、タリバン政権で抑圧された時代でも活躍していました。
アフガニスタンのコミュニティ・フォーラムの多くが女性によって運営されています。
面白いエピソードがあります。私は96年にミャンマーの貧しい村で社会経済調査をしたのですが、「あなた方の村には何が必要ですか?」と質問すると、
男性たちが空港や道路や病院建設だと答えたのに対し、女性たちは水、学校、医療などと答えました。要は女性のほうが家族のニーズをわかっているのです。一般的に、女性のほうが優れたマネジャーだという気がします。目的に忠実で妥協せず、
しかも良き相談相手となります。だからコミュニティとうまく協力しながら緊密に働く上では、
女性の役割が欠かせないわけです。女性はコミュニティの人たちと密に接し手助けすることで、純粋な喜びを感じるようです.。男は名誉や権威を求めがちですが(笑)。
日本でもたとえば、北九州市の環境改善や水俣病問題の解決における女性の参
画を見ますと、いかに女性の役割が不可欠だったかがわかります。 |
| 山崎拓: |
いま日本ではNGOの活動について、本題からはずれた政治的な理由から関心が集まっているんですが、NGOの評価・ステータスといったものがまだはっきりと固まっていません。
国連機関であるハビタットから見たNGO活動に対する評価、協力体制といったものをご紹介願えれば大変参考になると思います。
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マダブ・マテマ: |
タリバン政権時代から私は国際的なNGO団体と緊密な協力体制を結んできました。 国際NGOであるICRC(国際赤十字委員会)、アメリカ、フランス、 ドイツのNGOと共に活動を行ってまいりました。都市化の問題解決にあたっては、 様々なアクターと一緒に仕事をすることが非常に重要であると言う認識がハビタットの中にあります。ハビタットにとってのメリットは活動のための選択肢が増えるということ、NGOにとってのメリットは専門的な知識が得られ、 プロジェクトに関する規律というものを学び取ることです。私は日本のNGOもアフガニスタンにおいて活躍の場がたくさんあると考えておりますので、 今後日本のNGOとアフガニスタンで復興協力していけることを大変楽しみにしております。 |
| 山崎拓: |
日本のNGOと今までにコンビを組まれたことはありますか? |
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マダブ・マテマ: |
アフガニスタンではまだありません。しかし、日本の2つのNG O団体がアフガニスタンで活動しているということは知っております。 |
| 山崎拓: |
アフガン復興会議への出席問題で少し揺れておりますけれども、私としてはアフガニスタンの復興計画の中でNGOが至るところと組んで仕事をするようになってもらいたいと思
っています。 |