| 山崎拓: |
ダイエーをこんなに強くしていただいて、ファンのひとりとして福岡市民のひとりとしていつも感謝してます。
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王貞治: |
ありがとうございます。 |
| 山崎拓: |
やっぱり王監督の人気というものがもともとあって、それでみんな集まって。みんな集まると選手もやる気出すんじゃないでしょうかね。だいぶ観客の数が違うでしょう? |
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王貞治: |
そうですね、お客さんの数、ほんとにこれは球団の企業努力もあったと思いますが、つねにほぼ満員のところでやれるということで、みんなに見られてるということは選手たちにとっては気合が入りますね。やはりファンの人って正直ですから、いいプレーをしたり勝ったたりしたときの反応がじかに伝わってくると、やっぱり選手たちも「頑張ってよかった、勝ってよかった」と直接感じて「あしたも頑張ろう」となります。そういう点ではお客さんがいるかいないかで大きく違います。お客さんの反応がストレートに伝わってくるということが、われわれの世界の一番いいところだと思んですね。 |
| 山崎拓: |
いい循環が生まれるでしょうね。 |
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王貞治: |
ええ、やっぱり負けたり変なプレーしたりしたら、ヤジられるわけです。人間ですからミスもするんですけど、ヤジられたときは気分が悪いし、ナニクソという気持ちになりますしね。お客さんが入ってない野球場では盛り上がりに欠けますから、いいプレーが出にくいというところはありますね。福岡のファンの人と気持ちが通じてるという自負はあるんですけど。 |
| 山崎拓: |
これほど地元の人たちと一体になった球団というのもなかなかないですよね。 |
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王貞治: |
ええないと思います。もちろん人気があるという意味では、観客数の面でもジャイアンツが一番ですけど、一体感、熱狂的なファンという意味では福岡です。 |
| 山崎拓: |
優勝パレードの熱狂振りをみても、すごかったですね。 |
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王貞治: |
観客動員の中で、ひとりの人が何回行ったかというと、10回とか20回とか圧倒的に福岡が多いです。東京の人はいろんな人がせいぜい年1回行ったか2回行ったという人ばかりだと思うんですけど。とくに外野席 なんてそういう人が圧倒的に多いですから。 |
| 山崎拓: |
のぼせもん、と言うんです。のぼせもんが多いんです。山笠でもどんたくでもそうなんですけど……。 |
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王貞治: |
だから申し訳ないときもあるんですね。変な試合でも負けてるときでも一生懸命応援してくれるんです。 |
| 山崎拓: |
最後まで帰らない。でも逆転するから残るんです。 |
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王貞治: |
普通だとね、もう変な試合になってきたら東京な んかどんどん帰っちゃうんですね。東京ドームなんて 合がおもしろくないと帰っちゃう。福岡の人は途中で帰ることは少ないですね。野球そのものを好きなんだという感じで。 |
| 山崎拓: |
大差で負けてても打ち返して逆転すること多いでしょ、あれでみんな帰らないんですよ。帰らないから逆転するのかもしれませんけどね(笑)。 |
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王貞治: |
お客さんが最後まで信じてくれてるんだから、というのはありますね。打つほうも福岡ドームみたいなすごく大きな球場にもかかわらず、選手たちがここじゃ無理だよじゃなくて、大ききゃ大きいなりに打ちゃあいいじゃないか、というふうにチャレンジしてくれまして、どんどん良くなりました。今は12球団でも一、二の打線を誇れるんじゃないですかね。 |
| 山崎拓: |
以前、あそこはホームランが出にくいといってたけど出るようになりましたからね。 |
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王貞治: |
ほんとに見事なホームランが出るようになりました。味方ながら感心しちゃうことがありますね。センターバックスクリーンとか右のほうとか普通じゃ飛ばせないようなところに平気で飛ばしてきますから。やれば打てるようになる、距離もでるんだ、というお手本になれることは大きいと思いますね。子どもたちは身近に見れますから、夢を持つわけですね。それと、地元のファンの反応はすごいですね。街で会っても。東京なんかとちがって気楽に、どこへいっても声かけてくれる。そういうのが伝わってくるというのはうれしいですね。 |